かつてはフルートを始める時期として中学の吹奏楽部入部時が多かったのですが、近年は小学生の生徒さんも増えてまいりました。これまでは基本的に、身体が通常のストレート頭部管が扱える大きさになったお子さんのレッスンのみ受け付けておりましたが、この度小学校3〜4年生以下のお子様向けに子供用U字頭部管を試奏用として導入いたしました。
当教室のU字頭部管についての基本的な考え方
小学校5年生以上になれば、通常のストレート頭部管でも手が届くお子さんが多くなってきますが、4年生以下ですと手が届かないことがあります。その場合、腕や手を無理なく使うためにもU字頭部管を使って凌ぐ子もいるようです。
しかしながら、U字頭部管を使ったからと言って楽器の重さは通常と変わりません。リコーダーよりはるかに重い楽器を支え、はるかにたくさんの息を使うため、管楽器というのはある程度骨格が出来てきて体力がついてきた頃に挑戦した方が良いこともあります。まだ身体が出来上がっていないのに無理して吹いてしまうと、どこかを痛めたりその後の成長に悪影響が出る可能性もあります。また、早期教育が必要な楽器ではなく、中学生からでも十分に吹けるようになりますので、U字頭部管を使ってまで急いで始めなくて良いというのが基本的なスタンスです。
一方で「やってみたい」という気持ちも大切にしたい
一方で、最近小学生の生徒さんが増え、私自身も小学校で音楽教員を経験したこともあり、小学生期は色々なことに興味があってどんどん吸収できる貴重な時期であることも再認識しています。
興味を持ったタイミングで教室に来てみたものの、ストレート頭部管ですと手が届かず左手の音(ソ〜ド)辺りしか吹けずに終わってしまうこともあります。それではせっかくの機会が勿体ないことになってしまうのも事実です。
そこでこの度、小さな生徒さんが試奏時に楽に試せるよう、U字頭部管を導入することといたしました。フルートは他の管楽器に比べれば重さも軽く、体への負担も比較的小さいことも理由の一つです。
実際に購入するタイミングは慎重に
「今すぐU字頭部管を買って始めよう」というのはちょっと待って!4〜5年生くらいになると多くのお子さんはストレート頭部管が使えるようになります。そうするとU字頭部管はそれ以降必要なくなってしまいます。ヤマハのU字頭部管付きモデルは10万円前後、U字頭部管がついている分1〜2万円高くなっています。3年生の時点で買うと約1〜2年間、4年生の時点で買うと1年経たない内に使わなくなり、その後U字に戻ることもありません。
以上のようなコストの面でも、基本的には成長を待ってから通常のフルートを購入することをお勧めしています。通常のフルートでしたら状態の良いヤマハの中古も安く手に入り、丁寧に使えば中学まで十分吹いていけます。
手が届かないけれどどうしても今すぐ始めたい、U字頭部管を吹いてみたい場合はまずはご相談ください。
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