【フルート・ピッコロ】音階練習コンパクト版

 教室の生徒さんには大人の方が多いのですが、家事・育児・お仕事の合間を縫って練習をしたり、レッスンに来てくださっています。するとなかなか普段の練習の中で、テクニックの練習(音階練習など)をする時間が取りづらくなってしまいます。レッスンでも可能な限り取り上げますが、そればかりになってしまっても面白くありません・・・。

 そこで、音階練習の定番「タファネル&ゴーベール」のテキストをコンパクトにしたものを作ってみました(中級以上の方を想定しています)。よろしければご活用ください!

目次

いろいろアーティキュレーションのスケール〜中級以上・コンパクト版〜

作成・練習のポイント

音域・1回分の練習の範囲

 音域は低音のa(ラ)からのスタートにしています。練習の始めですと低音域が鳴りづらいので、敢えてここからにしました。また全部を1日の練習で行うのではなく、中音域中心の日高音域中心の日という感じで分けていただくと、無理なく続けられると思います。例えば、楽器を出した日の日付が偶数だったら中音域、奇数だったら高音域・・・などのようにしても良いですね。もちろん全部を一気に吹く日があっても良いですが、あくまで細く長く続けられるようにしたいので、練習の最初にサクッと吹けるくらいにしたいところです。

アーティキュレーション

 アーティキュレーションはいくつかに絞って、音階の長さもコンパクトにしていますが、適宜繰り返しをしていただいても良いと思います。

 高音域の方はダブルタンギングを多めにしています。高音域は速く吹くのが難しいので、ゆっくり丁寧な練習が必要なのと、この音域のダブルタンギングは日常的に吹いておくと良いと思い組み込んでいます。

テンポ設定・気をつける事

 スケールの練習では「速く吹ける事」は大切ではありません。もちろん最終的にはより速く吹けた方が、のちのち難しい曲を吹く上では助けになります。しかし世の中の難しいパッセージが吹けない要因は、速く動かせないことより前に、正しく指を操れていないこと。いわゆる「転んでいる」状態で難しいパッセージを吹き続けるとそのまま脳は運動を記憶していくので、ずっと指は転んだまま・・・。

 まずは、「正しいタイミングで指を動かせているのか」を自分で確認できるテンポに設定しましょう。四分音符=60でも速いかもしれません(多くの方は自分が転んでいることに気がついていません!)。そして、「速く吹ける自分」ではなく、「正確かつ美しく吹ける自分」を目指しましょう!

 テンポを上げるタイミングも焦らない方が良いと思いますが、ある程度(120くらい)に到達した時に、自分の中で3つくらい基準テンポをもっておくと良いです。

ゆっくり(絶対間違えずにきれいに吹ける速さ)
中くらい・吹きにくい(自分の中で速くはないけれど、注意しないと転ぶことがあり、ごまかしがきかない速さ)
速い(自分の中で比較的速い挑戦的なテンポ)

例えば産後リハビリ中の私(笑)ですと、以下のような感じです。

筆者の場合・・・
①ゆっくり→四分音符=70くらい
②中くらい・吹きにくい→四分音符=100くらい
③速い→四分音符=130くらい

なかでも②のテンポ設定がとても重要で、ここが分かっていると曲中で難しいメロディーが出てきた時に、練習する上で大変役立ちますので、是非探してみてください。日々の練習の中でも速い練習ばかりではなく、②のテンポに立ち返ってごまかさずに練習することが大切です!

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