実は数ヶ月前から教室で使用するテキスト(冊子)を夜な夜な作ってきまして、この度ついに完成いたしました!どんなテキストなのかをチラッとご紹介します👀初めて印刷会社にお願いして冊子印刷をしていただき、大変綺麗に仕上がっております!
テキスト冊子を制作した理由
これまではその都度テキストを生徒さんたちにバラバラで手渡ししていました。習熟度やフルートを吹く目的、演奏時に抱えているお悩みがみなさん異なりますので、一人一人にその時必要なものだけをお渡ししていました。ですがやはりフルートを吹くからには、できるだけ多くの技術を身につけていただいた方が演奏は楽になりますし、何より表現の幅が広がりより自由に演奏できるようになります。
そこで、私が伝えうるフルート演奏に必要な基本技術の練習方法の全てを結集した「フルートのためのコンパクト基礎練習」を作ることにしました。かなり丁寧に解説や練習方法も記載したので、ある程度自習も可能な内容になっています。
そしてもう一冊の「フルートのためのコンパクト音階練習」は、私自身の局所性ジストニア罹患の経験から生まれました。詳しくは冊子の前書き部分に記述しましたが、「音階練習がなぜ大切なのか」「どう練習すれば有効なのか」を身を持って知った私にしか作れない内容になっていると思います。
「メトロノームを60で鳴らしながら8分音符でないと音階が吹けない」という状態から、「メトロノーム100以上で16分音符の音階を以前よりも正確に・快適に吹ける」というところまで回復した練習の方法が詰まっています。これは罹患した方だけでなく、音階練習が苦手・嫌いという人や、速いパッセージに苦手意識のある方にも有益なはずです。
フルートのためのコンパクト基礎練習

概要
これまで教室や吹奏楽部の指導で使用してきたテキストを元に、解説を追加したり必要な改訂を行って冊子に仕上げました。当教室では開業当初からオリジナルのテキストを使用してきました。市販の教本は曲を吹きながらフルートの基礎技術を習得していくスタイルで書かれているものが多いです。しかしあまり時間のない吹奏楽部の学生達や大人の生徒さんにとって、教本の譜読みに時間を取られてしまい、曲の練習ができなくなってしまいます(または基礎はそこそこに曲の練習ばかりをしてしまう)。
このテキストはタンギングやロングトーンなどの基礎中の基礎から、トリプルタンギング・マルカート・ヴィブラートといった中・上級者向けの技術習得を目指せる内容となっています。ほとんどの課題は5分以内で行うことができるので、日々の練習の中に組み込みやすいです。
今回は空きスペースにコラムもいくつかご用意しました。練習のコツや知っておくと便利な知識など、レッスン中にお話ししきれていないことも書いています。
目次
- はじめに
- もくじ、ご使用にあたって
- はじめてのロングトーン
- 楽器を使わない呼吸の練習
- 楽器を使った呼吸の練習
- 低〜中音域の音色づくり(タンギング)
- 高音域の音色づくり(タンギング)
- 響きとレガートの練習(ロングトーン)
- せき止めの練習
- よりラクに良い音を出すために(オクターブとハーモニクス)
- 難しい跳躍の練習
- ダブルタンギング
- 強弱のコントロール
- 速いシングルタンギング
- 短いブレスの練習
- トリプルタンギング
- マルカートの練習
- ヴィブラートの練習
- おわりに
コラム
- 腹式呼吸を意識しすぎなくて良いです・肩を上げちゃいけない…なんてこともありません
- 呼吸は身体が整えば自然にできます
- タンギングは「トゥ」じゃない?
- 「ピッチ」と「音程」の違い
- 息つぎ(ブレス)はどれくらいの長さしていいの?
- 倍音列
- 便利なキィ
- ダブルやトリプルは、速いタンギングのためだけではない
- タンギングいろいろ
- 舌を速く動かすために、顎を解放しましょう
- 理想のヴィブラートを目指して
- ヴィブラートは「どこ」でかけている?どう使う?
中身のご紹介













フルートのためのコンパクト音階練習

概要
こちらは私自身の経験から生まれた音階練習に特化したテキストです。音階練習は「指を速く動かせるようになる」・「いろいろな曲をすぐ吹けるようにする」ためだけに行うと思われがちで、私自身もそのように思って学生の頃は練習していました。しかしそのスタンスで練習してもなかなか効果は上がらず、むしろ「うまく吹けないクセ」が育ってしまうということに気付き、練習の仕方を改めました。
このテキストの特徴は、始めたばかりの方でも、音階練習が苦手な人でも取り組みやすいように、短時間で少しずつ、でも確実に上達できるようにスモールステップで練習できることです。音階練習や難しいパッセージは、とにかく正しく吹く経験を積み重ねることが大切。できない速さで吹いたり、正しく吹けていないことに気づかずに繰り返したりすることがないように、吹きやすい音域・簡単な音型からスタートし、良い音できちんと吹く習慣をつけることができます。
こちらのテキストも各課題は5分以内で取り組めるようにしていますので、レッスンや個人練習のなかに無理なく取り入れることができます。
目次
- はじめに
- もくじ
- このテキストの特徴
- 音階練習のルール
- ≪第1課≫はじめての音階練習
- Step1 はじめての音階練習①
- Step2 はじめての音階練習②
- Step3 はじめての半音階
- Step4 はじめてのアルペジオ
- Step5 はじめての短音階
- Step6 3連符の長音階
- Step7 高音域の準備練習
- ≪第2課≫基本の音階練習
- Step1 基本の長音階①
- Step2 基本の短音階①
- Step3 基本の半音階
- Step4 基本のアルペジオ①
- Step5 基本の長音階②
- Step6 基本の短音階②
- Step7 基本のアルペジオ②
- ≪第3課≫いろいろな音程の練習
- 全音(長2度)・半音(短2度)
- 長3度・短3度
- 半音階
- 全音階
- 減七の和音
- いろいろな4度・5度
- トリルの準備練習
- すばやく吹く練習
- おわりに
コラム
- タンギングは「息」が命
- 「転んでいる」とは
- バリエーションを変えるのは何のため?
- 音階の構成音には呼び名があります
- 日本人は3連符が苦手!?
- 高音域はできるだけエレガントに
- 長調(長音階)と短調(短音階)の関係
- 3つの短音階
- 半音階こそきちんとコントロールしよう
- Ges-DurとFis-Durって指遣い同じだよね…?(五度圏のハナシ)
- ブリチアルディキィを上手に使いましょう
- 曲中で速くて難しいパッセージに出会ったら
- 半音階はかつてのフルートでは難しかった
- 全音階とは
- 減七の和音とは
- トリルの練習なんて必要なの?
中身のご紹介






















一般販売に向け準備中です
教室レッスンで使用することを前提に作成しておりますが、一般向け(指導者の方を含め)販売も検討中です。HPやインスタにて情報を流しますので、ご興味のある方は続報をお待ちください。ご質問等も受け付けておりますので、お問い合わせコーナーからご連絡ください。
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