茅ヶ崎教室開業から10年、国分寺教室が本格的に稼働し始めて2年が経ちました。新型コロナウイルスの影響で音楽教室業界全体が冷え込む厳しい時代もあり、当教室でもオンラインレッスンなどの対応はしたものの、この時期に離れてしまった生徒さんも少なからずいらっしゃいます。現在は両教室合わせると常時20〜30名程度の生徒さんが継続的にレッスンに来てくださっていて、また賑やかになってきました。
前の発表会から7年ぶり
初めての発表会は2018年。私自身はまだまだ発表会なんて…と思っていましたが、生徒さんからのご要望で開催を決め、次の年の2019年の2月にも開催しました。当時はまだ茅ヶ崎教室しかなく、私は20代かつ独身でしたので9:00から21:00まで目一杯稼働している時代でした。発表会前は1日7〜8時間レッスンが詰まっていたこともありました、今では考えられないことです(笑)
しかしその後新型コロナウイルスの流行があり、発表会どころか教室業の存続すら危ぶまれる事態に。幸運なことに、私はちょうどその期間小学校の非常勤音楽教諭や都の部活動指導員をしていたため、収入が途絶えることはなく、教室もゆるく継続することができていました。今思えばあの時そういった仕事がなかったら、廃業するしかなかったのかもしれません。
その後私自身の結婚や出産もあり、東京・国分寺でも教室を開くことにしたものの、まだまだ生徒さんが集まっていませんでしたし、茅ヶ崎の生徒さんのレッスンは子供を連れて帰省するタイミングのみで、月1回。こんな状態で発表会をするのは無謀です。
2024年の冬…娘が1歳を過ぎて保育園へも喜んで行ってくれるようになったころから、国分寺教室も急にご入会くださる方が増えてきました。何があったのかはよく分かりませんが、昨年末から今年にかけて毎月継続的に新規ご入会が続きました。しばらくご無沙汰していた茅ヶ崎の生徒さんが、数年ぶりに国分寺教室までレッスンにきてくださるいう嬉しい再会も複数あり。
そんな中で、ふとまた発表会をやりたいな、という思いが浮かびました。日々のレッスンでも何かしら持って帰っていただけるように努めているつもりなのですが、やはり好きな曲を人前で演奏して拍手をいただく、ということや、フルートを持ち寄って一緒にアンサンブルをするという経験は、フルートなどの管楽器の醍醐味。こればかりは私一人の力で小さなレッスン室の中では提供できません。
そこで2026年2月に、7年ぶりとなる発表会の開催を決めました。早速会場選びはかなり難航したのですが(希望した日に市の施設が軒並み使えず…)、何とか中央線沿線で民間施設を押さえることができ、現在は当日スタッフとお手伝いのピアニストさんを確保するところまで完了しました。まだまだやることは山積みですが、楽しく準備を進めています。
何のために吹くのか、何のためにレッスンに行くのか
中にはレッスンで私と一緒に演奏することを目的に来てくださって、ご自宅でも黙々と練習することで、自分の上達を静かに楽しみたい方もいらっしゃいます。それも素敵だと思います。なのでいつも発表会は任意参加にしていて、ソロがどうしても嫌だけど誰かと一緒なら吹きたい、という方はアンサンブルのみという対応もしてきました。
一方で人前でパフォーマンスをしたい方もいます。私も本番がないと自分の練習をおろそかにするタイプ…日々のレッスンで吹きはしますが、それは自分のための演奏時間ではないので、その程度では技術を維持できません。やはりきちんと本番で吹くためには、それなりに自分時間が必要です。そういうタイプの場合、「発表会」という目標があって、この日までにこの曲を仕上げる!という気持ちで取り組むのと、何となく毎回のレッスンをやり過ごすのとでは、当然ながら日々の練習の質が変わってきます。
「発表会」に向けては少し背伸びした曲に挑戦できるだけでなく、普段は一緒に吹くことがない生徒さんがお互いを聴けたり、アンサンブルができたりと、横のつながりも生まれます。これまで横のつながりはあまり構築できていなかったので、今回の発表会を機に、定期的なアンサンブルの場なども設定できたらと思っています。
最低10人くらいは参加してほしい…なんて弱気になりながら生徒さんたちに告知をしてみたところ、蓋を開けてみたら予想よりも多くの生徒さんが参加表明してくださいました。特に今回東京開催にも関わらず、茅ヶ崎教室の生徒さんも数名エントリーしてくださったことがとても嬉しく、絶対良い会にしたい!と思っています。
発表会の伴奏はできるだけ自分で弾きます

私は普段のレッスンでもピアノ伴奏を弾いています。発表会の時にはピアニストに一任する場合もあると思いますが、私はよほど弾けない曲でない限りは自分で弾くことにしています。伴奏合わせをセッティングするのに大変な調整力を伴うことも理由の一つですが、何より生徒さんたちに普段の力を発揮してほしいという思いがあります。
ただでさえ緊張するであろう本番。1〜2回しか一緒に演奏したことがないピアニストとの演奏は、そのピアニストがどんなに素晴らしくても緊張を伴います。普段から弾いている私が弾けば、ひとりひとりの演奏の癖やブレスの頻度も分かっているので、本番どんなことがあっても寄り添うことができます。
もちろん当日の忙しさは半端じゃありません…ほとんど最初から最後まで舞台に立ち続け、MCもしなくてはなりません。それでも、今後も弾ける限りは伴奏を自分で弾くつもりです。伴奏付きのフルートレッスンがそもそも巷には少ないようですが、ピアノが弾けるフルートの先生であり続けたいと思います。
観覧希望の方はお問い合わせください
今回の発表会は今のところ、生徒さんとそのご家族やご友人の方のご入場を想定しておりますが、今後ご入会をお考えの方で観覧を希望される方は、お問い合わせください。
2026年2月22日(日)
14:15頃開演予定(プログラムが確定していないため、変更の可能性あり)
16:30頃終演予定
場所:都内ホールにて
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