【高音Fisの替え指4つ】「禿山の一夜」レッスン

 今日はオンラインでアマチュアオーケストラ団員さんのレッスンでした。9月の本番に向けて、ムソルグスキーの「禿山の一夜」(リムスキー・コルサコフ版)を譜読みしています。フルートの第3オクターブのFis(♯ファ)の音は、発音がしにくくピッチを狙うのが難しい音です。ここでは便利なFisの替え指を4つご紹介します。

オーケストラ曲のレッスンでは、譜読みをしながら実際のオケの中での響かせ方、難しい箇所の練習の仕方や替え指などをレッスンしています。

目次

「禿山の一夜」終結部のFis(♯ファ)が難易度高め

「禿山の一夜」終結部の1st Flute

 このソロは、かつての師匠の演奏が素晴らしすぎてよく覚えています・・・。今日の問題は一番最後の♯ファ(Fis)の音です。この部分はニ長調(D-Dur)で、I度の和音、つまりDのコードです。このレ♯ファラの和音の♯ファは、長三和音の真ん中の音(第3音)なので、ピッチが高くなってしまうと居心地が悪いです。しかしこの♯ファはそもそも当てにくく、ピッチも上がりやすいため最悪な条件・・・。

 そこで替え指の出番!ここでオススメなのは、アタックで当てやすくてピッチが上がりにくい運指です。嫌な音の代表格のFisには実はいろいろな替え指があります。

高音域Fis(♯ファ)の替え指 4つ

スクロールできます
No.変え指特徴
1H/●○●/○○●/Cis格段にアタックがしやすい、ピッチ↑、p(ピアノ)の時などに
2H/●○●/○●○/Esピッチ↓、f(フォルテ)以上で長三和音の第3音を吹く時などに
3H/●○●/○○●/少しアタックがしやすい、ピッチ↑↑、pp(ピアニッシモ)の時などに
*ピッコロの先生に教わったので、ピッコロ向きかも(「ボレロ」とか)
4H/●○●/○●○/Cis【NEW】比較的アタックがしやすい、通常の運指くらいのピッチ(上がりにくい)
高音Fisの変え指の例
  • 「H」は左手の親指をシ(ナチュラル)がでる指にしておくという意味(ブリチアルディキィは禁止)
  • 「Cis」は右手の小指を♯ド のレバーに置くという意味
  • 「Es」は右手の小指を通常の♭ミ のレバーに置くという意味
  • 無印は右手の小指を離すという意味

 私が知る限りの4つの指遣いをまとめてみました。1番と2番の指は有名な替え指で、大体どの曲でもどちらかは使います。今回の問題箇所のために考案したのが4番の替え指。1番と3番の合わせ技にしたらどうかと思い試したところ、そこそこ良かったので、次の練習で試してきていただきます。

追記:替え指はとても有効だったそうです!

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