【ピッコロ】フルートとの持ち替えのコツ

 吹奏楽やオーケストラで吹いている生徒さんからよく相談されるのが、ピッコロとフルートを持ち替えた時にコンディションが崩れてしまうという問題です。持ち替えのコツは楽器に合わせた「息の使い分け」にあります。

目次

持ち替えに悩むフルーティストは多い・・・

ピッコロからフルートに戻れない・・・

 吹奏楽やオーケストラで、中学生くらいから割と頻繁に持ち替えをするのがフルートです。恐らく他の楽器(例えばB♭クラリネットからバスクラリネットとか)の持ち替えより遥かに簡単なのだと思います…した事がないので分かりませんが(笑)しかし持ち替えの前後で全く支障なく演奏出来る人は珍しく、何かしら問題を抱えながら何とか持ち替えているという方が多いのではないでしょうか。特にピッコロを吹いた後にフルートを吹くのは何と吹きにくい事か…。
 私はピッコロが得意なタイプではありませんでした。中学生の頃は周りにやりたがる子がいなかったので、たまたま1年生の時から吹いていましたが、やればやるほど持ち替えの難しさが増していくのでした…。

本当のピッコロの音を知って・・・

 私は大人になってからピッコロを習いに海外へ行ったのですが、そこで一番驚いたのは、ヨーロッパで聞こえてくるピッコロの音色の可愛らしさです。こんなにコロコロキラキラするんだ…と感動したのを覚えています。キンキンしなくて耳も疲れないんです。今でもこの体験は、こういう音を目指したい、という一つの指標になっています。

持ち替えをスムーズにするために

まずはピッコロの良い響きを聴こう

 まずはピッコロの良い音のイメージを持ちましょう。今の時代は便利で、ネットでは海外のオーケストラの演奏もたくさん聴くことができます。可愛らしいピッコロの音色をたくさん聴きましょう。私がベルギーでお世話になったピーター・フェアホイエン先生の音も、是非是非聴いていただきたい音色です。YouTubeやInstagramで気軽に聴けますよ!

Peter Verhoyen(ペーター・フェアホイエン)先生の演奏はここで聴けます

ピッコロの息はフルートの半分

 具体的な奏法に関してですが、まずピッコロはサイズがフルートの半分しかありません。故にフルートのオクターブ上の音が出る訳なのですが、全てにおいて小さくできています。歌口のサイズも一般的なフルートよりは小さく、フルートと同じだけの息を使ってしまうとオーバーブロー(吹きすぎ)になってしまいます。

 しかし、多くの方がフルートと同じ息で吹いて、アパチュア(唇の間の穴)だけを小さくしています。そうするとどうなるかというと、音は強くて硬い感じになってしまい、高音域に差し掛かった辺りでは唇から「ぶー」という音がしてしまいます。

ピッコロに必要な息の量はフルートの半分程度です。フルートの基礎練習はたくさんすると思いますが、ピッコロを担当するのならピッコロのための基礎練習の時間もとりたい所です。ピッコロが必要とする息の量を確認しましょう。

ピッコロ用にアンブシュアを作らない

 先程書いたように、ピッコロはフルートほど息を必要としませんが、何となくアパチュアだけを小さくして吹いてしまいがちです。そうすると、狭い通り道を多すぎる息が通ることになり、唇でそれをせきとめなければならなくなります。両唇を締めるために、その周りの口輪筋が緊張し、硬くなってしまうのです。ピッコロの音も硬くなってしまいますし、高音域が当たらなかったりします。

まず「ピッコロ用のアンブシュア」を作るのではなくて、「ピッコロ用の息」で吹くことに集中します。アンブシュアは勝手についてきます。

 ピッコロを吹こうと思うとどうしてもアンブシュアの事を気にしてしまうと思います。しかし息の量が多いままピッコロ用にアンブシュアを作ってしまうと、唇に物凄い負荷がかかります。これはフルートへの持ち替えだけでなく、ピッコロの音色そのものにも悪影響なのです。

持ち替えのコツは「アンブシュア」ではなく「息」の使い分け

 どちらかというとフルート→ピッコロより、ピッコロ→フルートの方が難しく感じている方が多いのではと思います。私も子供の頃苦労しました。フルートに戻った時に唇が硬くなったままになってしまい、バサバサした音しか出ない…。一旦硬くなった筋肉をふわふわに戻すことは困難です。このような症状がある場合は、息が多すぎます

持ち替えに対応するには、ピッコロを吹く際に息の量をしっかり減らすコントロールをすることが必要です。適切な息の量を保てれば、唇に不必要な負荷をかけることなくピッコロを吹くことができて、フルートに戻ってもすぐアンンブシュアをフルートモードにすることができます。

息の量のコントロール

 息の量のコントロールをするには、やはり息の支えが不可欠です。

 フルートもピッコロも、リード楽器や金管楽器とは違って、息の圧力がマウスピースに殆どかからない楽器です。つまり息を出したら出しただけ出ていってしまいます。しかしそれでは多すぎるので、どこかで圧力を作り出す必要があります。そこで支えです。息を吸って膨らんだ身体を、そのまま軽やかにキープします。

 「軽やかに」が大事で、ガチガチに硬くするイメージではありません。私は膨らんだ風船のような弾力がある状態をイメージしています。ここでしっかりピッコロ用の息を作ってあげて、アパチュアの事はあまり気にしないで(小さくしようなどとは思わずに)吹くきましょう。

まとめ

 持ち替えにフォーカスして書きましたが、フルートとピッコロはそれくらい違うと思っていた方が良いです。息の量を意識するとピッコロの音もかなり良くなり、息を支えられれば高音域でぶーぶー言わなくなると思います(この技術はフルートでppやpppを吹くときにも役立ちます)。多くの方は吹きすぎて鳴らなくなっているので、持ち替えや高音域にお悩みの方は是非見直してみてください。

  • ピッコロの良い響きを聴こう、知ろう
  • ピッコロはフルートの半分の息で吹こう
  • 半分の息にするために、息が出ていかないように支えよう
  • 息を少なくすればアンブシュアは勝手についてくる(ピッコロ用のアンブシュアを作ろうとしない)

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