当教室の生徒さんは圧倒的に大人の割合が多いです。教室を始めた当初から、数年経った今でも変わりません。最近そんな大人の生徒さん達との専らの話題は「健康寿命」。いかに元気で長く過ごすかについてよく語りあっています。そんな大人の皆様におすすめなのが楽器演奏です!
教室の大人の生徒さん達の特徴
ここでフルートを始めた方もいらっしゃれば、学生時代に吹いていた方、他のお教室からいらっしゃった方など様々ですが、とにかく皆さん元気です!健康や文化的なものに対する意識が高く、大体の生徒さんは他にも継続している趣味をお持ちです。
- ジム通い
- ダンス
- 登山
- 外国語の勉強
- 別の楽器
- アマチュアオーケストラ
- フルートアンサンブルのサークル活動・・・
・・・といった具合に活動的な方が多く、「お友達とランチいったのよー」というご報告もよく頂きます。音楽やフルートへの興味があり、それだけでなく運動などのアクティビティにも積極的です。
現役世代で子育て・お仕事の合間に来てくださる生徒さん達は、なかなか一定のペースで来られないことが多いのですが、そういう方にはゆったりのんびりスタイルでレッスンをしています。譜読みに時間がかからないような軽めの曲をちょこちょこ進めていくイメージです。「普段仕事や家事では褒めてもらえないけれど、ここにくると良い音が出たりした時に褒めてもらえるから楽しいんです!」というお声をいただいたこともありました。良い息抜きになっていたらいいなと思いながら、日々レッスンをしています。
フルートが大人の手習いにぴったりなわけ
子供だけでなく、大人の習い事にもたくさんの選択肢がある時代になりました。たくさんの選択肢の中で、自分が長く楽しめるものを出来るだけ現役の間に見つけておくのがおすすめです。リタイア後からのスタートよりも新しいことへの順応性がある内にかじっておいた方が、後が楽になります。もちろんリタイア後からでも始められるのがフルートの良いところでして、いくつかそのメリットをお話しします。
音楽・フルートは細く長く続けられる
スポーツの趣味もとっても良いですが、若い内に経験がないと新たに始めたり継続するのがなかなか難しいと思います。楽器は体力的な面でもスポーツほどハードではないので、年齢を重ねていっても続けやすい趣味の一つです。楽譜が読めなくても、既に知っている曲や簡単な曲を吹きながら読めるようになりますのでご安心ください。
また、他の管楽器に比べて楽器が軽いという点でもオススメです。筆者は必要に迫られ一通りの管楽器を経験しましたが、結局フルートにしておいて良かったなと思っています。
- 楽器が軽い
- リードが要らない
- 楽器が割れる心配もない(金属の場合)
- 長時間吹いても唇が痛くなることがない(異常に疲れる場合は奏法を見直しましょう!)
クラリネットの音色や金管楽器の音色も好きですが、良い音が出るまでにたくさんのハードルがあります(特に私がフルートから入っているということも影響していると思いますが)。かなり口周りの筋肉を使うので、筋肉が出来上がってコツを掴むまでは、唇に痛みを伴ったり疲れを感じます。一方でフルートは息の圧力をあまり必要としない楽器で、唇も特に何か変わったことをする必要がない、身体に優しい楽器なのです。
誰かとする音楽は楽しい!
これが音楽の本質だと思いますが、やはり音楽はインフラなのです。日常生活をしていて、よほど山の中に籠っているとかでない限り音楽を聞かない日はそうそう無いと思います。無音のCMもほとんどないですし、街中に行けばどこからともなく聞こえてきます。そんな風に、音楽は空気のようにいつでも私たちの周りに存在しています。
私が学んできたクラシック音楽は、今現代で耳にする数多の音楽の源泉となるものです。バッハ、ベートーヴェン、モーツァルト、その他たくさんの偉大な音楽家達が紡いでくれた歴史の先に私たちはいます。歴史を遡ってみるとたくさんの発見があり、その後出会う音楽の聞こえ方も変わってきます。
レッスンではデュエットをしたり、私が伴奏を弾いたりして、常に「アンサンブル」をします。「アンサンブル」というのは簡単に言うと「誰かと一緒に演奏する」こと。ひとりで演奏するだけでは得られない、充実した音楽の時間を持つことができます。音が重なることによって生まれる響きを感じられたり、ピアノのハーモニーの上に乗ってメロディーを演奏するのはとっても気持ちの良い時間です。
古い曲には2人や3人といった小人数で気軽に楽しめるものが大変多く、当時の人々がそれらを通じて交流をしたり、楽しい遊びの時間を持っていたのだろうなと想像できます。バロック時代にも、そういったお楽しみ用のアンサンブル本が週刊や月刊で発行されていたそうですよ(テレマンはその先駆者です)。
一般的にはあまり規模の大きくない合奏を指します。しかし音楽の世界ではもっと様々なニュアンスがあり、例えば吹奏楽やオーケストラの合奏中に「アンサンブルして」と指示されることがあります。その場合は「少人数の合奏」という意味ではなく、「周りの人とタイミングを合わせること」や、「音色を合わせること」、「音楽の方向性を揃えること」など、場面場面によって「何をアンサンブルするのか」を考えます。吹奏楽もオーケストラも小さなアンサンブルの集合体ですから、まずは同じ楽器同士、同じ属性の楽器群の中でアンサンブルができて、その楽器群が集まって大きなアンサンブルを形成するのです。
フルートにはピアノやヴァイオリンと違って英才教育は必要ない
ここもフルートが大人の手習いとしてオススメな点です。ピアノやヴァイオリンが大人からでは絶対無理とは言いません。しかし、何かしらの楽器経験があってから始めてもなかなか大変なのがこれらの楽器です。
指の移動がない!
フルートをはじめとする管楽器でも勿論指を動かすのですが、ピアノやヴァイオリンと違うのは「指の移動はしない」という点。指は特定のキィの上と決まっていますから、ピアノ・ヴァイオリンよりも圧倒的に操作性が良いです(こんなことを書くとピアノ教室やヴァイオリン教室から槍が飛んできそうですが・・・)。
指遣いがシンプル!
また、フルートは他の木管楽器よりも扱うキィの数が少なく、かつ運指もシンプルです。これは現代のフルートの殆どに採用されている「ベーム式」というキィシステムのおかげです。必要最小限で殆どの難しい運指もカバーできるように出来ています。一通りの木管楽器を経験しましたが、あのキィの数で3オクターブちょっとの音域をあれだけのスピードで演奏できるのは大発明です。
音程は楽器が決めてくれる!
これは一部をのぞく管楽器に共通しますが、音程をある程度楽器が決めてくれるというのも大きな利点です。もちろん多少の音程コントロールは必要ですし、周りの人と合わせる際には、人のピッチに対して自分のピッチが高いのか低いのかなど、そういった意味での音程感覚は必要です。しかしそれは経験していきながら得ていくものですし、まず一人で吹き始めた際には大きな問題ではありません。フルートにも「この音は下がりやすい」「この音域は全体に上がりやすい」という傾向がメーカー関係なく大体決まっていて、それを少しずつ覚えていけば、音感に自信がなくても問題ありません。
以上の理由で、フルートは子供のうちに始めておかなくてはならない楽器では無いと言えます。学校の授業以外での音楽経験がなくても、ある程度楽器が導いてくれるのがフルートの良いところです。
楽器が比較的安価&コンパクト
楽器は基本的にピンキリですので、どんな楽器にもとんでもなく安いものから、車が買えるくらいの値段のものまであります。特に最近は中国製や台湾製など、大陸から安い楽器も入ってきていますので、選択肢は広がっています。
初心者の方向けの楽器選びに関しては以下の記事が参考になります。
ご予算に合わせて最適な楽器を選んでいただくことが、最短の上達につながることは間違いありません。最近までの結論としましては、最低4万円は必要だと思っていただければ良いかと思います。ちなみに4万円はヤマハの入門モデルの中古を探せるラインです。ここを切ってしまうと、中国製などの謎の安さの楽器を選ぶことになりますが、やはり吹奏感は良くないので変な吹きぐせがつきやすく、メンテナンスのしようがないものもあります。フルートは金属製が殆どのため、消耗品さえちゃんと替えていれば中古の楽器でも十分演奏可能ですので、最近は日本製の中古楽器をオススメすることが増えました。
そして、フルートはとにかくコンパクトです!持ち運びが可能な楽器の中ではもっとも小さい部類に入ります。リュックにも入ってしまいますし、背中に背負うとなんとなくおしゃれさも漂うのが良いです。幅を取らず重さも軽いので、移動時も楽チンですよ。
比較的場所を選ばず練習ができる
管楽器の中でも比較的音が小さいフルートは、集合住宅でも長時間でなければ苦情が来ることも少ない楽器です。ピアノの低音域のように下の階へ音がずーーーんと響くこともありません。また比較的早い段階でメロディーが吹けるようになるので、それほど周りの人に恥ずかしいと思わずに練習ができます。
楽器を置くのに広い場所が必要となることもなく、1〜2畳あれば演奏可能です。学校や演奏団体の練習場など、そういった定期的に吹ける場所を持たない方でも、気軽に手にとって演奏ができます。
気になる方はカラオケボックスで練習したり、外の施設を探したりするようですが、大方の生徒さんはお家で練習しています。
フルート人口が多いので仲間が見つけやすい
日本は世界でも有数のフルート愛好者が多い国と言われており、有名フルートメーカーの多さからもフルート人口の多さが伺えます(日本製フルートは世界でもかなりのシェアを誇っています)。吹奏楽部でも不動の人気を誇る楽器で、音楽大学でもフルートの専攻生は他の管楽器よりも多くなる傾向です。
日本全国にフルートアンサンブルのサークルが存在しており、おそらくお住まいの地域にも一つ二つはあると思います。最近は教室の生徒さん同士でのアンサンブルも行われているようで(私は噛んでいません笑)、すぐに仲間が見つかるのも良いところです。
一方で、人口の多さゆえにアマチュアオーケストラでもフルートのポストはなかなか空きません。また、人口が多い=上手な人も多いので、一部では競争が激しいという面もあります。
大人には既に出したいフルートの音のイメージがある
ここが子供よりもかなり有利な点だと思います。大人の方々は既にそれまでの人生経験の中で色々な楽器の音色、様々なジャンルの音楽を聞いています。それらがあった上で、「あの音良い音だな」「やってみたいな」というのが前提でフルート教室の門を叩く方々なので、そもそも「こんな風に吹きたい!」「こんな音が出したい!」という強い目標をお持ちです。
意外と吹奏楽部などで教えていて困るのは、何となくフルートを選んだり、他の楽器が希望だったのにフルートに任命されてしまった学生さんたちに、フルートをどう吹きたいのか、何を学びたいのかのビジョンが薄い場合。レッスン中はあの手この手で興味を持ってもらえるように仕向けなくてはなりません。元々モチベーションが高い学生さんであれば苦労しないのですが、そうで無い場合はちょっと大変です。
一方で大人の生徒さんですとフルートに対する憧れや思いがある方が多く、そもそものモチベーションも高いので、目的意識を持ちやすいということがあります。ですので初めて楽器を持った瞬間から、どんな音を目指したいのか、どんな曲を吹いていきたいのかなど、かなり具体的なビジョンを持って取り組むことができます。
色々な音楽の話ができるのも私としては楽しく、私があまり知らないジャンルの曲に精通する生徒さんもいらっしゃるので、日々大人の生徒さんからは学ばせていただくことも多いです。
フルートが健康寿命の維持に効果的なわけ
さて、フルートを吹いている生徒さん達は本当に皆さんお元気なのですが、フルートなどの楽器を演奏することによってどんな効果があるのでしょうか。自分や生徒さんの様子からまとめてみました。
心肺機能の維持&向上につながる
心肺機能はどうしても加齢とともに落ちていくのですが、その落ち具合を緩やかにしていくことは出来るそうです。一人暮らしで家の中での会話が減っていたり、外に出て誰かに会うことも減ったりしていくと、呼吸に関わる筋肉はどんどん衰えます。
呼吸筋の衰えを遅くするために、腹式呼吸のトレーニングやウォーキングなどが推奨されていますが、そこで管楽器にトライしてみるのはいかがでしょうか。楽器を演奏する際の呼吸は通常時の呼吸より遥かに深いもので、音を出すためには必然的にたくさん呼吸をすることになります。なので、無意識のうちに呼吸筋の良いトレーニングになり、しかも音楽を楽しめるという、一石二鳥のアクティビティーなのです。
レッスンや仲間とのアンサンブルで会話を交わすというのも、実は大切なトレーニング。日常的に呼吸筋を使うためにも、管楽器のレッスンに通うのは良い習慣になります。
でも、フルートって息をたくさん使って酸欠になるって聞くし、苦しいのでは?
確かに最初はクラッとすることもあるのですが、それは息の使い方が非効率なだけ。息をたくさん使わなくても音が出るようになれば、酸欠にもなりません。むしろ他の楽器より圧力がいらない分、楽です。
マルチタスクで脳を活性化できる
これは楽器演奏全般に関して言えることですが、楽器で音楽を奏でることは究極のマルチタスク!同時に様々なことをしなければならないので、ものすごく頭を使うのです。
- 息を吸う、吐く
- 指を動かす
- 舌を正しいタイミングで動かす(使い方も考える)
- 楽譜の情報を読む
- 楽譜の情報をアウトプットする
- 音楽をどう組み立てていくか考える
- 他の人の音を聞く
- 他の人の音楽を感じ取り、呼応させる
他にも、指のコントロールやピッチのこと、ハーモニー、リズム、作曲者、曲の背景・・・多くのことを同時に考え、演奏に反映しなければなりません。子供の習い事としてピアノなどが良いとされるのは正しくこの部分で、小学校で児童を見ていても、やはり楽器を習っているお子さんの頭の回転の速さは光っているように思います。
でも、つまり大人からだと無理ってこと?
そうではありません!人間の脳は、自分にはちょっと難しいくらいのことをすると活性化します!
例えば経験者の方でも、簡単にできることを毎日やるだけでは脳の活性化は見込めず、ちょっと負荷をかけるのがポイント。なので毎日の練習にも変化をつけてあげると脳の刺激になります。なかなか一人で練習していると新しい課題が見つかりにくく、バリエーションも増えないので、マンネリ化してきたらレッスンの受け時かもしれません。
初心者の場合は、新しい運指を覚えるだけでも結構な刺激です。そこへスタッカートやスラー、強弱記号などが加わってくるので、それらがどんどん負荷を与えてくれます。
定期的な外出&人との関わりを持てる
ある生徒さんから聞いたのですが、歩くという事は単に体力維持のためだけでなく、歩く事による振動が脳に伝わる事で脳への刺激になるのだそうです。意識的に歩いている方は是非続けていただきたいですし、レッスンへ出かけることはそのきっかけにもなります。
また、レッスンへ行くと家族以外の人との関わりを持つことができます。先生や他の生徒さんたちとの交流により、フルートや音楽の話を一緒に楽しむことができます。人との会話、人とのアンサンブルは単純に楽しいですし、職場の人や家族以外の人脈があるのと無いのとでは、リタイア後の生活が全く違ったものになるでしょう。
興味を失わずにいられる
人間は興味関心を失うとどんどん衰えていきます。絵を描くのが好きな私の祖父は、90代になっても認知能力がシャッキリしています。だんだん身体は思うように動かなくなってしまいますが、それでも心を失くさないということが大切です。
私自身もいつまで笛を吹けるか分かりませんが、健康的に出来るだけ長く続けたいと思っていますし、それが可能な楽器だと思います。理由は前述の通り、楽器の軽さ、唇の周りを酷使しないで吹けるなど、比較的負荷が少ない事などがあります。
大人から楽器を始めるデメリット
ここまで良いことばかり書いてきましたが、多くの大人の生徒さんを見守ってきたからこそ分かる、大人になってからだと苦労してしまう点についても書いておこうと思います。
大人になってから楽譜の読み方を習得するのはちょっと大変
やはり子供の頃ピアノをやっていた、吹奏楽部で吹いていたなど、楽譜を読み慣れていてフルートを始めるのと、楽譜が読めなくて始めるのとでは労力が大きく異なることは否めません・・・。楽器の扱い、構え方、鳴らし方などを学びながら、楽譜の読み方まで習得しなければならないので、課題はたくさんあります。
音楽家が音符の高さをどう読んでいるかというと、5本の線のどの辺に音符があるのかを見た瞬間に、その音が何なのか見当をつけています。一つ一つ読んでいるのではなく、ほとんど風景のように捉えています。その域に到達するのはなかなか大変ですが、譜読みのスピードは読めば読むほど上がりますよ!
当教室ではいきなり読譜をするのではなく、聞いたことのある曲をまず吹いてみて、そこから楽譜の読み方に入っていくようにしています。「このメロディーを楽譜にするとこうなるんだ!」という形なので、あまりストレスなく音符の世界に入っていくことが出来ます。
一つのことを気をつけると、もう一つのことは忘れがち・・・
楽器演奏はマルチタスクだというお話をしましたが、これが出来るようになるには慣れが必要です。音符が読めてもリズムが違ったり、シャープやフラットに気を配ると今度はスラーを忘れてしまったり・・・。しかし大人だけでなく、最初は誰でもこの繰り返しです。だんだんある1つのタスクに慣れてくると、2つ目のタスクを同時に行うことは難しくなくなります。例えばシャープやフラットに慣れてきたら、スラーに気を配れるようになります。スラーが正しく演奏できるようになると、今度はスタッカートにも注意できます。最初から楽譜の情報を100%再現することを目指すのではなく、出来ることから一つずつ増やしていきましょう。
最初から全てを同時進行で出来る生徒さんはいません。少しずつタスクを増やしていくのでご安心ください。
技術的な面での向上には少し時間が必要
楽器演奏はスポーツほどのエネルギーは消費しないものの、それなりに運動神経が必要です。特に速いメロディーを吹くには、指1本1本を正確に動かすことが出来ないといけないので、指を動かす訓練が欠かせません。それを子供の間にしているかしていないかの差は大きくなります。そういう意味では、出来るだけ早く始めた方が良いと言えます。投資の世界などでもよく言われますが、「今日が一番若い日」!思い立ったらすぐに始めましょう。
教室では生徒さんのニーズ(どんな曲を吹いていきたいか)に合わせて、基礎練習の内容をオーダーメイドで作っています。全く基礎練習無しで曲だけの練習にしてしまうと新しい曲への対応力が上がっていかないので、必要最低限の音階練習などをして頂いています。初心者の方でも、経験者の方でも、音階練習等を適切に行なっていくことで技術力は上がっていきます。そもそも技術的な練習にはあまり近道がありませんが、短時間でも効果的で無駄のない練習をしていくことは出来ます。
西洋音楽には12個の調がありますが、実際によく曲に出てくる調性は限られますので、課題は汎用性の高いものに絞ったオリジナルのものを使用しています。
関節痛などがあると上手に付き合わなくてはならない
日々の家事や加齢の影響で、へバーデン結節など指の関節に痛みがあったり、過去の怪我の影響で特定の指だけ曲げられないなど、何かしらの問題を抱えている生徒さんもいらっしゃいます。痛みがある状態ですとなかなかコンスタントに吹くことが出来なかったり、症状が悪化してしまうと良くないのであまりに痛みが強い時にはお休みしていただくこともあります。
フルートはクラリネットなどと異なり、キィに穴が開いていない「カバードキィ」の楽器を選択することができます。こちらは多少押さえる場所がいい加減でも音を出すことができます(いつも真ん中の窪みを触った方が楽器のためには良いですが)。また、総銀製の楽器(新品で60万円以上)よりも安価な銀メッキの楽器(中古で4万円程度、新品でも10万円以下)の方がかなり軽いです。いきなり総銀製から吹き始めることは滅多に無く、最初は銀メッキのカバードキィでスタートするのが一般的ですので、まずはそちらを試してみて、痛みがどうか、指が曲がらなくても吹けるかどうかなどを検証してみるのが良いと思います(教室でお試しいただけます)。
軽さと音の豊かさをある程度両立するには、頭部管のみ銀製の楽器が最適だと思います。楽器の選び方に関しては以下の記事を参考になさってください。
楽器の構え方や補助具の利用などで負担を軽減できることもありますので、お悩みに合わせて対処方法を検討していきましょう。
たくさんの大人の生徒さんがフルートを楽しんでいます!
現在までに当教室でレッスンを受けてくださった、あるいは継続してくださっている大人の生徒さんにはいろいろな方々がいます。
- 完全な初心者(音符も読めない)
- 過去に別の楽器を経験した方
- お子さんが使わなくなったフルートを吹き始めた方
- 学生時代にフルートを吹いていたけれど長らくブランクがある方
- 他の教室(主に大手)で継続的にレッスンを受けていたが、個人教室へ移ることにした方
・・・大方このような方々です。学生の生徒さんは初心者から教えるパターンが多くなりますが、大人の生徒さんの場合はバックグラウンドが多様になります。開業当初から多くの大人の生徒さんと向き合ってきましたので、それぞれの生徒さんのニーズに合わせたレッスンを柔軟にご提供しています。
- お仕事や子育ての合間に気軽に楽しめる趣味が欲しい
- リタイア後も長く楽しめる趣味を探している
- 昔吹いていて暫くケースを開けていないけど、また吹いてみたい
- 長く吹いているけれど、伸び悩んでいる
- 家や職場以外に仲間を作りたい
- 家に眠っているフルートがある
・・・こんな方々は、今が始め時です!先ほども書きましたが今日が一番若い日。いつ始めても遅いということはありませんが、技術的な面では早く始めるほど可能性が広がります。ぜひお近くの教室へ足を運んでみてください!
当教室でも随時、無料体験レッスンを受け付けております。ご不明点などございましたらお気軽にお問い合わせください!
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